フラワーデコレーター協会の方に、『ハサミを使えない方にはお手伝いする人が付き添われるので心配いりませんよ。初めての生徒さんを教えるように、簡単なデザインを丁寧により分かりやすく説明するといいですよ。』とアドバイスをして頂き、また日本イーライリリー株式会社の広報の方からは、茎をあらかじめ短くカットされるよりは、時間がかかっても自分でカットされると喜ばれるようだと教えていただきました。色々と悩みましたが患者さんとしてではなく、なるべく一般の方と同じように対応させていただくことにしました。とは言っても作業は出来る限りシンプルにしたかったので、デザインは同じ茎の長さを使用するドームを選びました。
講習は4月23日で<母の日>に近かったのでサーモンピンクのカーネーションにしました。トゲもなく茎も太すぎず、また細すぎずしっかりしているので吸水性スポンジに挿しやすいと思ったからです。赤いカーネーションを使用すれば母の日にも楽しめます。サーモンピンクを選んだ理由は、 2004年春夏はピンクが注目されていますし、何よりもピンクは女性のホルモンバランスを整えますので、精神的に少しでも穏やかになっていただきたかったからです。完成した時皆さんがきれいなお顔をされていたのは、カーネーションのパワーかもしれませんね。
講習は9ステップに区切って、皆さんが同じように進んでいるか確認しながら行いました。ステップごとに早く出来た方の作品を参考にお見せしながら、もう一度説明したのが刺激になってよかったようです。それでも理解できない方には個々に説明しました。大きな声でゆっくりと分かりやすい言葉を使って説明するように心掛けました。出来た方は、困っている方に教えてあげたり、誉めてあげたりとても和気あいあいに熱心にレッスンを進めていかれましたのには驚きました。
青空の下でグループホーム菜の花の青々とした芝生の中庭でテントを張って、小鳥のコーラスをバックミュージックに春風に吹かれながら、キャンプにきているようなレッスンでした。池川先生の暖かいお人柄を感じる<菜の花>の空間が、患者の皆様や、スタッフの方々をも包み込んでいるようでした。女性22名、男性3名の計25名の方が参加されましたが、皆さんとても熱心で各ステップごとに、『先生見て下さい。』、『私のも見て下さい。これでいいですか?』、『これは長すぎますか?』、『○○さん上手やわー』など、とっても楽しそうでした。男性ももくもくと手を動かし、構成がとても正確なのには驚きました。
私は講習を終了してみて、予想もしていなかったあることに気がつきました。教えにきたのではなく、人生の先輩の方々に生きる姿勢を御教授して頂いたことです。『幾つになっても学ぶということは、いいことですね!』と言われてドキッとしてしまいました。私が同じ環境に置かれた時に同じ言葉を澄んだ笑顔で、自分よりかなり若い人に言えるかどうか考えさせられました。ボランティアとは、『する』のではなく『させて頂く』ものだ、自分自身を見つめ直す機会をあたえてくれるものだということを教えて下さいました。
参加された皆様、それからお手伝いして下さったスタッフの皆様のおかげで楽しい講習になりました。またこの機会をくださった池川先生、日本イーライリリー株式会社様、またフラワーデコレーター協会の皆様にも御礼申し上げます。 |