脳卒中や、脳血栓、その他難病を抱える方に指導するのは初めての経験でしたが、私なりに考えたことは、「いつも、どなたかの力を借りて生活を余儀なくされている方がいっぱいいらっしゃるはず。そして、いつも申し訳ないという気持ちがどこかにあるはず。自分を卑下してしまうこともあるだろう。もっと自分に自信を持って欲しい。小さくてもいいから希望を持って欲しい。そして心を強く持って今を生き抜いて欲しい。」と考えました。そこで、「やさしい初夏のリースをつくってみよう」と題し、〜大切な人に感謝を込めて〜というサブタイトルをつけました。
手で折っても水の上がる花を使い、握って持っても大丈夫な花で、願いを込めた、丸いリースを誰の手も借りず、自分で作って欲しいと思いました。日ごろ改まって言えない感謝の気持ちを、心を込めて作ったリースで伝えて欲しかったのです。そこにはきっと笑顔が待っていてくれるから、一緒に作りましょうというコンセプトでした。花は切られていてもまだ生きていて、皆さんの手で、綺麗に咲きたいと思っている。それができるのは皆さんです。とご説明しました。そして、できたという喜びを明日の希望に繋げていけたらと考えました。「心を込めて作る作品は、あなたに希望と勇気を、そして見る人に安らぎと優しさを与えてくれることでしょう」とお話ししました。花材はトルコキキョウの八重、カーネーション、デンファレ等、リース土台なので、短く折って、又は切って握ってぐっとさせば、丸くお花が並びます。どなたでも綺麗に仕上がります。
講習は1時間以内ということで、始めました。花材の説明と作り方の説明後、それぞれの制作に入りましたが、どなたも熱心で、手早く、手が動きづらい方も何とかしてハサミを使おうとし、とても意欲的な姿に力強い意志を感じました。皆さん和やかで、楽しく思い思いの作品を作っていらっしゃいました。それを見ると、一人一人の様々な思いが伝わってきました。終始にこやかな方、いろいろ考えていらっしゃる方、皆さん個性的な作品でビックリする位でした。手が不自由なこと以外は、特にはいつもの講習会と変わらないようにしました。それが、かえって皆さんにとっては良かったように思います。冗談を交えて、一人一人巡回しながら、声をかけ、励ましたり、笑ったりしました。 |