パーキンソン病の患者さんということで、医学の知識のない私はインターネットや書物で、あらかたの症状を把握いたしました。でも聞くところによりますと、お薬の効き方等でその日の症状も違うということでしたので、現場に臨むまでは大変不安でした。はさみは握れるのかしら?お花を切ることはできるのかしら?スポンジに挿すことはできるのかしら?と頭の中がぐるぐる回ってしまいました。とにかく楽しく、達成感を味わっていただくことに専念しようと思いました。当日はお手伝いをしたいという生徒さんが名乗りを上げてくださいましたので、3人で病院に向かいました。1時間前からお部屋が使えると聞いておりましたので、その時間に合わせて材料を持って向かいました。イーライリリーの方にお手伝いをいただき、机をセットし、オアシスの吸水、お花の下葉処理(ほとんどきれいになっておりましたが)を始めました。バスケットにセロファン紙を敷き、オアシスを入れ、面取りをして、いつでも患者さんをお迎えできるばかりになりました。1人、2人とお入りになっていらした時、本当に嬉しかったです。通院なさっている方が先においでになったのですが、とてもとてもお元気で私のいらぬ心配が吹き飛んでしまいました。ご主人と一緒においでになった方は、お庭もお家の中もお花だらけとおっしゃっていまして、季節のススキの話で盛り上がり、ご主人に止められる一幕もありました。入院されている方も車椅子で何人もおいでいただき、筆談をされたり、それぞれに一生懸命に取り組んで下さり感激しました。花材は手に優しいガーベラ、スプレーカーネーションなどを使いました。黄色とオレンジ色のガーベラ・・・ガーベラはどんなお花とも仲良しになれる中庸の花で、黄色は希望や好奇心の色でもあり、オレンジ色は社交性の意味合いもあるそうです。そんな願いも込めて選びました。制作に入りましたらみなさん夢中で挿し始めまして、手際の良さにびっくりしました。自分で無駄な心配をしてしまったと思いました。
最後は、おひとりおひとりの作品をみんなで鑑賞し、お互いに大きな拍手をしました。“ほめっこ”の心地よさを味わっていただけたと思います。男性もお2人照れくさそうに見学だけなさったのですが、本当は作ってみたかったのではないでしょうか・・・?
帰り際に車椅子のある女性の方が「私も女性だったんだわ」とぽつりとおっしゃったことに、胸が熱くなるのを覚えました。
前日は今年最強の台風といわれたすごい雨風に見舞われ、翌日に控えた講習会が大変心配でした。私も長靴覚悟(!?)の気持ちでおりましたが、朝になって目が覚めると、本当に台風一過のすばらしいお天気に恵まれ、無事に終了することができました。
貴重な経験をさせていただきましたスタッフの皆様に、深く感謝を申し上げます。 |