第22回 フォトコンテスト入賞作品の発表!
FDA のフォトコンテストは『テーマに基づいたデザインと配色のバランス』⇒『そのために使用する花資材』⇒ 『撮影する背景』などをしっかりと考えた上で作品を制作することで、“ 作品を見せる力”を養ってもらいたいという目的で年1 回開催しています。 今回のテーマは『自分の好きな花で作るアレンジメントorブーケ』ということで、とても制作しやすいテーマにもなっています。
ナイスフォト賞
辻 真由美さん(福岡県北九州市)
タイトル:溢れる喜び 〜水と光の中で〜
制作した目的:午前中の太陽の光を利用して、川の中でキラキラした感じを出した点。
こだわった点:午前中の太陽の光を利用して、川の中でキラキラした感じを出した点。
使用花材:ミモザ・スプレイバラ・ユキヤナギ・ヒペリカム・ムスカリ・ジャスミン・テマリソウ・イベリス・クラスペディア
【講評】撮影の時間と場所にこだわっただけあり、タイトル通り水と光をよく表現されています。小さく繊細な花材が多いので大き目の花は控えめにし、花材もある程度まとめて個々の存在が分かるようにすると良かったですね。
アイディア賞
清水 美絵さん(埼玉県春日部市)
タイトル:春の絵画展
制作した目的:春を楽しみに待つ気持ちを表現したくて制作。
こだわった点:私の春のイメージカラーは緑・黄で、緑のグラデーションと黄色のバラで絵を描いた点。
使用花材:バラ(グリーン4種・イエロー2種・ホワイト1種)・アジサイ
【講評】絵を見ながら小鳥たちが語らっている様子に春を待つ気持ちが表れていますね。絵の具や筆、パレットなどをうまく配置し、かわいらしいアイディアの詰まった作品になっています。もう少し黄の花が多くても良かったと思われます。
努力賞
タイトル:幸せ
制作した目的:嫁ぐ娘に応援する気持ちと幸せを願って制作。
こだわった点:娘の好きな花“ダリア”をバックブーケのメインに取り入れ、真っ赤なプリザのダリアがないので、バラの花びらをカットしてダリアを作った点と土台に使った着物地を子供の頃の晴れ着の余り布を使って晴れやかにした点。
使用花材:バラ・アジサイ
【講評】娘さんへの愛に溢れた作品ですね。花びらを1枚1枚カットして丁寧にダリアを作られたお母様の想いが感じられます。一生忘れられない思い出になったことでしょう。写真のアングルとピントが少しぼけているのが残念です。。
もう一息で賞
タイトル:春へご招待
制作した目的:自分の好きなピンクのバラをアレンジして、芽吹く春が近いワクワク感を表現したくて制作。
こだわった点:春の扉を開くキー(鍵)を置いた点と、こでまりの右への流れとバラの上の豆の花の曲線で、春へ前進していく表現を出そうとした点。
使用花材:バラ・ラナンキュラス・チューベローズ・スイートピー・こでまり・豆の花
【講評】明るい光を生かすことで春のワクワク感が伝わり、早く春の扉を開きたくなりますね。柔らかい曲線美で前進する様をよく表していますが、先端が上を向いているものがあると芽吹きの生命力をより表現できたと思われます。
日原 麻里さん(静岡県賀茂郡)
タイトル:フェアリーバード
制作した目的:好きな花を使って今年もフォトコンテストに参加してみたいと思い制作。
こだわった点:冬から春の訪れを小鳥がさえずりながら運んできて、さえずりと共に春の花をふんだんに使い表現したことと色合い・形にこだわった点。
使用花材:スプレイバラ・ラナンキュラス・ブルーレースフラワー・マトリカリア・ ヒペリカム・ビオラ・シュガーバイン
【講評】柔らかい色合いで春らしい作品になっています。小鳥の色にもこだわったようですが、背景に紛れてしまったのが残念です。背景をすっきりさせ、もう少し明るい場所で写すと良かったですね