10月13日〜24日までカフェ＆ギャラリー グリーンガーデンにおいてトールペイントの展示会が開催され、会場の花装飾の依頼を受けました。
　今までのレストラン等のディスプレイとは違い「主役はトールペイント」ということで、会場に花を添えるだけではなくどうしたら作品を引き立たせることが出来るのかをまず考えました。作品に添えるための花は、事前に作品を見せていただきイメージを壊さないよう色合わせ・デザインを決定しました。

　会場装飾としての花は様々な色の小さな作品が100点程度展示されていることから、会場の壁の白色にあえて合わせ白とグリーンに統一し花材の種類も極力抑えました。トールペイントの素材の木のイメージに合わせて全てに三又を使用しました。展示スペースの奥行きより飛び出さないようデザインし、テーブル用はカフェスペースを確保するため小さなワイングラスを使用しました。

　当初は初日から3日間というお話でしたが、好評のため延長して欲しいという嬉しいお話をいただき、手直しと生け替えを一度ずつ行い、終了日までの12日間展示させていただきました。入りきれないほどの御来場だったご様子で、会場に置かせていただいたFDAガイドもあっという間になくなってしまいました。花はそこにあるだけで、美しく人目を引くものですが、目的によってまた違った役割を果たしてくれるものだと、この仕事の面白さを改めて感じました。今回、当スクールの研究会員の右さん、辻さん、河辻さんが頼もしいスタッフとして制作に携わってくださいました。これからも皆で花の魅力を探求していきたいと思います。